100%実体験 言葉の使い方講座

タイトル通り100%実体験から例題を出しています。何かのお役に立てれたら嬉しいです。

『プレゼント』の使い方

娘が字を書けるようになった頃 母の日のプレゼントで券をもらった

  『マサジ』と書いてある

決してどこかの見知らぬ『山田まさじ』さんが登場して小粋な小話をしてくれる訳でも 『田中まさじ』さんが熟練のマッサージしてくれる訳でもない
娘が小さな手でマッサージをしてくれる券『マサジ』
何年経っても大切にしまってある

 

まだ幼かった娘 敬老の日にはじいちゃんばあちゃんに手紙をプレゼントしていた

『じいちゃんばあちゃん!またあそびにいくね!わたしはべんきです!』

便器になっちゃった娘 変わらず愛す

      それが親だ 

 

私は腎臓の難病で 腎臓は悪くなると元の良い状態には戻らない とても厄介でとても大切な臓器
何度も入退院を繰り返すが全く数値が良くならない ステロイドパルス(強いお薬)を通常3回くらいやったら数値が良くなるとお医者さんに言われたが もうかれこれ10回はやっている
入院中検査結果を看護師さんが持ってきてくれる
全く数値が良くなっていない その度に病院のベッドで1人泣いていた
そんな事を繰り返していたある日 父さんから電話がかかってきた

父さん「父さんの腎臓あげるから 心配するな」

涙が溢れて止まらない でも弱気な姿を家族に絶対見せたくない 泣いてるなんて気付かれないように話す

ママ「大丈夫だよ!絶対良くなるから大丈夫大丈夫!」

高齢の父さんの体に負担をかける訳にはいかない
気持ちだけ しっかり頂きました 愛情のプレゼント有難うございます 感謝しかない
しばらくして姉から電話がかかってきた たわいのない話をしていたら急に

姉「私の腎臓あげるよ」

あまりにも急だった かしこまって話す事をせず 重くならない空気を作ってくれているのがわかる 優しいプレゼント
またまた涙が溢れる でも気付かれたくない
涙は1人で流す 病気になってから頑なに決めていた

ママ「大丈夫大丈夫!絶対良くなるから!大丈夫だよ!有難うね!」

姉の体が大切だ 傷を付ける訳にはいかない 負担をかける訳にはいかない

つらい思いは私1人で十分だ 

 

同じマンションに大学病院のお医者さんがいる
私と同じ歳 仲良くなり腎臓の難病だと話したら うちの病院においでと行ってくれた
何かの縁 お世話になる事に 
病院を変えて1度目の入院で数値がかなり良くなった 
感謝しかない この出逢いは神様からのプレゼント 家族も友人達も喜んでくれた 

私は沢山の人達からプレゼントを頂いて生きている

頂いたプレゼント 今度は私が返す番

プレゼント繋いでいく事が私の生きる目標の一つになりました

 

近々『マサジ』を1枚使ってみようかな...マサジさんが現れませんように...

 

プレゼントはもらっても嬉しいし 贈っても嬉しくなります 何をあげたら喜ぶか結構悩みますが そんな手間暇も全部含めて相手を想う事もプレゼント 喜ぶ顔を見ると達成感すら感じる事ができます プレゼントは物だけではありません 想いもプレゼントになります プレゼントに溢れた毎日を過ごせたら素敵でしょう。